2009年01月06日
がんの検査の基礎知識------検査の目的を知り、必要な検査を受けるために、これだけは知っておきたい! がんの検査の基礎知識 がんサポート
がんサポート
□ 2008/12/16発売号
特集1・がんの検査の基礎知識
検査の目的を知り、必要な検査を受けるために
これだけは知っておきたい! がんの検査の基礎知識
監修●森山紀之 国立がんセンターがん予防・検診研究センター長
がんの検査は種類も多く、いろんな機器も使うので、それぞれの意味や意義がわかりにくい。そのため必要な検査を受けなかったり、不必要な検査を何度も受けてしまったり、といった弊害が生じている。いずれもがんの検査に対する理解不足が元となっている。そこでがんの精密検査について知っておくべき基本的な知識を取り上げる。
特集2・血液・尿検査
血糖値の異常でがんが分かる場合も
何がわかるの?血液・尿検査
監修●前川真人 浜松医科大学臨床検査医学講座教授
通常の健康診断、さらにはがんの検査をする上で、必ず行う血液・尿検査。受けている側としては、何を調べているのかよく理解せず、漫然と受けている方も多いのではないだろうか。そこで今回は、血液や尿検査で一体何を調べているのか、何が分かるのか。さらには検査数値を見る上で注意すべきことは何か、専門家に話を聞いた。
特集3・病理検査って何?
「がん」と確定するには細胞診と組織診の2つの診断が不可欠
細胞の顔つきや組織のかたちで病変を鑑別する病理検査
監修●加藤 洋 癌研究所病理部顧問
「がんの疑いがある」と主治医から言われても、その段階では、まだ「がん」と確定したわけではない。本物のがんかどうかを診断するためには、病理医による「細胞診」や「組織診(生検)」と呼ばれる病理検査が欠かせないのだ。更に病理医は、「手術でちゃんとがんが取りきれたかどうか」「どんな悪さをしそうながんかどうか」「どんな薬物治療が有効か」などを評価して治療に役立つ情報を提供する。癌研究所病理部顧問(獨協医科大学日光医療センター病理部教授、前癌研有明病院病理部長)の加藤洋さんに、がんの治療成績向上に貢献する病理検査を紹介してもらった。
特集4・腫瘍マーカーの知識
早期発見にはあまり役立たない。腫瘍マーカーを賢く使おう!
がんのリスクを知る!腫瘍マーカー早わかり
文●菅野康吉 栃木県立がんセンター研究所がん遺伝子研究室・がん予防研究室技幹
がんになると、そのがんが作る物質が血液中に出てくることがあります。これを「腫瘍マーカー」と言って、ハイリスクな人ががんを発症していないかを判定したり、がんの治療における経過観察の指標に使われたりしています。ただし、ここで気を付けなければならないのは、この値は絶対的なものではないということです。つまり、この値を調べれば、がんかどうかすぐにわかる、というものではありません。では、「腫瘍マーカー」で一体何が分かるのでしょうか。
特集5・最新マンモグラフィの威力
早期乳がんのサインである微小石灰化がこんなに鮮明に見えるとは?!
乳がんの超早期発見をもたらす最新マンモグラフィの威力
監修●遠藤登喜子 独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター放射線科部長
取材・文●「がんサポート」編集部
乳がんの早期発見をもたらすのは、2枚の板で乳房を挟んで、平べったくして撮影するマンモグラフィ検査である。そのマンモグラフィにデジタル型の最新装置が現れた。「画期的」と評判の最新マンモグラフィの威力とは、いったいどんなものか。
特集6・画像診断でのがん検査
再発発見に驚異的力を発揮する画像診断、これを使わない手はない
納得して治療を受ける秘策画像診断はここまで進歩した!
監修●遠藤啓吾 群馬大学大学院医学系研究科放射線診断核医学分野教授 体のなかにある「がん」の姿を、まるで透視するように画像で表す「画像診断」の技術が急速に進歩している。医師は、がんの種類や目的に応じてエコー(超音波検査)、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像法)による検査を行い、「がんの早期発見」「手術治療のサポート」「治療効果の判定」などに役立てている。得られた画像は、治療方針についての打ち合わせに用いられることも多いので、患者や家族も基本的なことを理解しておくことが必要だ。
特集7・PET,PET-CT検査
今まで見つけることのできなかった小さながんも「PET」検査で発見!
「PET」「PET-CT」検査でわかること、わからないこと
監修●小川洋二阪和インテリジェント医療センター医師
これまで見つけることができなかった小さながんも発見できる「PET検査」。最近では、このPET検査を導入する医療機関も増えているのが現状だ。ただし、ここで注意しておきたいのは、決してPET検査は、万能な検査ではないということ。そこで本企画では、PET検査で何がわかるのか、そして何かわからないかを整理した。
診断の名人が伝授する検査画像の見方、読み方
第27回 早期胃がん/上腹部エックス線検査・内視鏡検査
胃角部の広がりでがんを疑い、胃壁のデコボコなどで確認する
64歳の女性Cさん。以前から、ときどき腹部の不快感を覚えていたが、1年ほど前より上腹部いわゆるみぞおち付近が痛むようになった。食後1時間ほど経ってからのことが多い。1ヵ月経っても痛みが退かないので、近くの病院で受診。腹部のエックス線検査および内視鏡検査をして、胃がんの疑いがあるということで国立がんセンターを紹介された。再検査のうえ、胃潰瘍を伴った早期がんが発見された
シリーズ8 機能温存・機能回復を目指して
転移がなく、腫瘍が3センチ以下なら5年生存率は80パーセントのデータも
体への負担が軽く、繰り返し治療できる肺がんラジオ波治療
監修●金澤 右 岡山大学医学部放射線科教授
ラジオ波治療は、体に対する侵襲が少なく、臓器の損傷を最低限にとどめて繰り返し治療ができるのが大きな利点。すでに早期の肝がんでは標準治療のひとつとして認められていますが、最近では他のがんでも有望な局所治療法として期待されています。中でも、早くから肺がん治療への応用を研究してきたのが、岡山大学医学部放射線科教授の金澤右さんです。世界でも最多の治療例を持つ金澤さんに、最新の肺がんのラジオ波治療の動向について聞きました。
患者のためのがんの薬事典47
アイエーコール(一般名シスプラチン)
医師の要望から肝臓がん動注療法に開発された最強の抗がん剤
肝臓がんに対する化学療法の開発は遅れていますが、その中で、14年という長い開発期間を経て発売されたのが、アイエーコールです。
動注療法の適応は2004年ですが、臨床試験でも高い奏功率を得ているそうです。今後、塞栓療法との併用や外来での治療の可能性も出てきているなど、発売から20年以上経った今でも進化を遂げている薬剤です。
私の生きる道 鳥越俊太郎 ジャーナリスト
″ニュースの職人″鳥越俊太郎さんが自らのがん体験を赤裸々に語る
がんと闘うのではなく、がんと共存して生きたほうがいい
雑誌編集長からテレビの報道番組のキャスターに転身。2005年に出演番組で直腸がんを告白。2007年、左肺にがんが転移、手術する。今また、左肺に2〜3ミリの小さな影がある。「がんと闘うのでなく、がんと共存して生きていこう」という気持ちになった鳥越さんにジャーナリストとしての目を通して自らのがん患者体験記を語ってもらった。
私の生きる道 山田邦子さん タレント
再発の不安を抱え、「がん友」に支えられながら、合唱団を結成した山田邦子さん
今日がいちばん楽しい日。けれど、いちばんつらい日でもあるんです
2007年、「邦ちゃん」の愛称で親しまれている山田邦子さんは、乳房にがんが見つかって手術を受けた。しかし、再発に対する不安は絶えず心に残った。「家庭にも友達にも言えないことがたくさん出てくる。がんは大変な病気なんだ」と実感した。術後、テレビ番組で、がんを患ったことを告白。ファンやがん仲間の支えを受けて、術後1年、彼女の中で何かが変わった。
紅珊瑚のブレスレット〜がんになって、考えたこと〜
「いったいここはどこなんだ!」
洞口依子
鎌田實の「がんばらない&あきらめない」対談
ゲスト・藤原すず(会社員)
母ががんになって家族の絆を確認し合うことができました
53歳の母が突然、「すい臓がん、余命2カ月」を宣告された。27歳のOLだった藤原すずさんは、会社を辞め、看病に専心する。1年にわたる看病のなかで体験したさまざまな出来事をマンガ化し、『おかあさんががんになっちゃった』(メディアファクトリー刊)として世に問うた。最愛の家族ががんになったときに、誰もが体験するつらさ、苦しさ悲しみ、困惑が、とてもわかりやすく描かれている。鎌田實さんが藤原さんから引き出した結論は、がんは家族の絆を再生する――。
野崎洋行と牛込紀子の「和のテイストで、免疫力アップ・レシピ」
疲れた胃を労りながら、新年も季節の野菜からパワーをいただく
「おかゆ」は年末年始で疲れた胃を労わる、やさしい食べ物ですが、「おかゆだけでなく、バランスよく、野菜、鶏肉なども摂りましょう」と話す分とく山の野崎洋光さん。
鶏肉の旨みを味わいつつ、滋養効果の高い根菜など、季節の野菜のパワーをいただいて、新しい年を始めましょう。
今月の料理
鶏肉と野菜のあっさり煮・春菊と油揚げの白和え・里芋がゆ
シリーズ27 届け! がん患者たちの声
同じ仲間同士なら、一言で通じる思いがある
再発しても楽しんで生きる心得――自分のことは自分で決める!
2008年、発足から20周年を迎えた、乳がん患者のためのサポートグループ「ソレイユ」。同会には、がんが再発しても明るくパワーあふれる人が多い。「同じ悩み・苦しみを持つ仲間がいるから」というのがその理由。「病気を治すのは自分自身。ほかの人からも学び、悲観しないで納得できる医療を選択し、人生を前向きにすごしましょう」と訴えている。
他・・・



